プリンスエドワード島の新型コロナウィルス関連情報

2020年のカナダ、プリンスエドワード島へのご旅行を予定されてい方は、たいへん悔しく、残念に思われていることとお察しいたします。皆様を送り出す側の私たちも、とても残念な思いでいっぱいです。
しかし、焦っても仕方がない。また渡航ができる日を楽しみにしつつ、今は、日本のニュースでは紹介されることの少ない、コロナ禍のカナダの状況、そのなかでもプリンスエドワード島では、どんなことになっているのか、綴っていくことにします。

感染状況州内の対策状況

PEIにおける感染状況

陽性者数: 7月28日現在
陽性者数:36人(前日比 +0)
回復者数:36人
死亡者数: 0人
 

プリンスエドワード島州は、人口 16万人ほどの小さな州。 新型コロナウィルス陽性者も少なめで、 7月18日現在では、36名となります。

当初の陽性者27名は、すべて海外渡航からの帰国者でしたので、帰国後すみやかに隔離が行われ、市中感染はありませんでした。
その後、27名は全て回復し、6週間も新規陽性者が出ていませんでしたが、7月に入りバタバタと新規陽性者が出始めます。

ノバスコシア州へ旅行したエッセンシャルワーカーの20代男性が、米国からの留学生との接触により感染したとみられています。 20代男性が島へ戻った後、接触した可能性のある20代女性の陽性が判明。 女性は老人ホームのスタッフだったため、スタッフやホームの居住者には繰り返し検査を行っていますが、現在のところ感染は及んでいない模様です。

また海外へ出たエッセンシャルワーカーである病院勤務者が、帰国時のPCR検査が陰性であったため勤務シフトに戻りましたが、後になって陽性が判明。 その間に接触した80代女性患者の陽性が確認されました。 その他の職員や患者に感染が及んでいるかどうかは、まだ検査結果を待っているところです。

どの症例も アトランティック・トラベル・バブル による滞在者や シーズナル・レジデント に由来するものではないことが確認されています。(以下の項をご覧ください)

(8/6 追記)
7月28日の発表にて、9名の陽性者も回復。その後も1週間以上、新規陽性者は出ていません。アトランティック・バブルも順調にいっている状況です。

PEI州内の対策状況

3月18日にカナダが海外からの渡航者の入国を制限して以来、カナダ国内においても、経済活動や各州間の移動が厳しく制限されてきました。
5月1日から段階を経て経済活動の再開が図られており、6月26日より現在は、最終段階に近い「フェーズ4」となっています。

フェーズ4では、個人的な集まりは屋内にて15名まで、屋外で20名までが可能。 インやB&Bもオープン可能です。 また、結婚式、葬儀、スポーツなど大きなイベントでは、屋外・屋内とも50人までが可能となっています。

参考
What’s Happening Now in PEI – Phase #4Government of Prince Edward Island

7月3日からは、アトランティック・トラベル・バブル と呼ばれる、アトランティック4州間での相互移動が開始されました。 プリンスエドワード島州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、ニューファンドランド&ラブラドール州 4州の住民は、移動後の14日間の自己隔離義務が不要となります。(申請書や在住を証明する書類の準備は必要です)

参考
Atlantic Provinces Travel BubbleGovernment of Prince Edward Island

また、プリンスエドワード島に別荘を持っている人が、夏の間に滞在する シーズナル・レジデント も、しっかりと申請をした上で可能となっています。

これらによる感染拡大が懸念されていましたが、現在のところは、問題なく機能していると報告されています。
他州からの旅行者、および、海外からの渡航者は、入境後に 14日間の自己隔離が求められます。


参考
Complete a PEI Self-Declaration Travel FormGovernment of Prince Edward Island