モンゴメリの住んだ町・ノーバル

モンゴメリは、1926年から、夫・ユーアンが引退する1935年までオンタリオ州のノーバルに住まいます。 すでに「赤毛のアン」は世界的な人気作品となっていましたので、牧師夫人として婦人会の仕事を精力的にこなしながらも、一方では、人気作家として、新しい創作や締め切りに追われる忙しい日々を過ごします。
リースクデール時代に執筆し、ノーバルに来てから出版された「青い城」を含め、ノーバルでの約9年間で、6冊の小説と数々の短編が出版されました。


ノーバル長老派教会


ユーアンが務めた長老派教会は、今も現役で、日曜には礼拝も行われています。

家族が住んだ牧師館も現存しています。
牧師館の裏手に流れるクレジット川の水音に癒され、窓から眺める松の木の繁る丘が好きで、モンゴメリはノーバルをとても気に入っていたそうです。

牧師館は長く賃貸住居となっていましたが、地域のモンゴメリ歴史遺産保存会 (L.M.Montgomery Heritage Society of Noval with Heritage Foundation of Halton) の尽力と、ファンドレイジング、名士の方からの多額の寄付により、2017年に会が購入。今後、モンゴメリ博物館・文学館が作られる予定です。


牧師館

モンゴメリ協会のメンバーでもあるキャシーさん。 モンゴメリの足跡を後世に残そうと尽力している1人です。


ユニオン長老派教会

ユーアンは、ノーバルだけでなく、こちらのユニオン教会の牧師も兼任していました。
日曜には、両方の教会を掛け持ちして、午前と午後で礼拝を行っていました。

町の周辺で見つけたお花でいっぱいのお庭。あまりに綺麗だったので、ちょっとお邪魔してしまいました。 オンタリオ州の州花でもあるトリリウム(エンレイソウ)も咲いていました。


モンゴメリ・ガーデン

クレジット川

ノーバル教会の近くにあるチルドレン・ガーデンの一部に、モンゴメリ・ガーデンがあります。 夏にはモンゴメリの好きだった花が植えられ、たくさんのお花で目を楽しませてくれます。 ガーデンの奥に流れるクレジット川に沿って、遊歩道が続いています。 モンゴメリもここをお散歩するのが好きでした。 小鳥のさえずりと、川の流れる音を聞きながら、ゆっくりと歩いてみたい場所です。

 
ノーバルへ行くには

ノーバルへは、トロント市内から約1時間。GOバスで行くことができます。

GOバスのターミナル

降りる時にベルを鳴らして知らせるのは日本と同じ。窓のところにある、黄色い線のような部分を押したり、頭上のボタンを押します。

ノーバルのバス停(これだけ!?)
 
梶原由佳さんの特別ガイドでノーバルを訪問

左が梶原さん
モンゴメリに詳しい梶原由佳さんに、ノーバルへの同行をお願いすることが可能です。
ノーバルでは、まだ記念館はできあがっていませんので、それでも訪れてみたいという、想いの強いお客様のみを対象としています。実施は梶原さんのお仕事のお休みの日のみ。詳しくはお問い合わせください。
素朴な町の様子を今のうちに楽しんでおきましょう。