ビディフォード Bideford
シャーロットタウンのプリンス・オブ・ウェールズ・カレッジで教師となる勉強を終え、初めて赴任したのがビディフォードです。 この村のワンルーム・スクールで、1894年〜1895年の1年間教鞭をとりました。 その時に下宿したメソジスト派の牧師館が、当時の様子そのままに修復され、パーソネージュ博物館として一般公開されています。
長い年月に渡って様々な人が住まい、その度に改修がなされたため、すっかり昔の様子は失われていましたが、それを1つ1つ丁寧に修復し、元の姿を取り戻しました。 外観はもちろん、何重にも貼り重ねられた壁紙も丁寧にはがされたそうです。
モンゴメリの下宿した2階の部屋
海の見える窓辺。 ここでアンの物語が綴られたのかな
ビディフォード・スクール跡
学校のあった場所は、現在ではピクニック・サイトになっています
この地を開拓した人たちの記念碑
ベルモント Belmont
ハリファックスで勉強するための資金が不足したため、モンゴメリは教職に戻ります。 1886年~1887年に教えたベルモントの校舎は残されていません。 仲のよい友達にもめったに会えないベルモントでの日々は、あまり楽しいものではなかったようです。
シンプソン家
ベルモントに来たばかりの時に滞在した家。フレイザー家に移ってからも、時々シンプソン家を訪れました。モンゴメリは、ベルモントでの辛く寂しい日々から逃れるように、この家の息子エドウィン・シンプソンと婚約しますが、愛していない人との将来を考えることができず婚約を解消します。
フレイザー家
ベルモントでの下宿先。 日々の仕事に疲れきっていたモンゴメリですが、毎朝1時間早く起きて執筆を続けました。寒い時期には厚いコートを着て執筆したと、日誌に残されています。
ベルモントのこれらの家は、一般のご家庭ですので、敷地に立ち入ることはご遠慮ください。
ロワー・ベデック Lower Bedeque
ハリファックスのダルハウジ大学で学び、ベルモントで教えた後で、1897年~1898年に赴任した学校。 ワンルームスクールは、当時の教室内を再現しており、夏期のみ公開されています。
この地でモンゴメリは、リアード家に下宿します。 そして、リアード家の息子、ハーマンと恋に落ちます。しかし情熱的な心とはうらはらに、彼女は、身分の違い、ハーマンの学識のなさから、ハーマンと結婚することはできないと感じていました。
ワンルーム・スクールの室内
リアード家のお墓がある墓地。
モンゴメリがキャベンディッシュへ戻った後、ハーマンは流行り病で亡くなってしまいます。 そのことからハーマンは「恋の病で亡くなった」と言われています。
リアード家の墓石。ハーマン名も刻まれています